夫のアスペなところ①

うちの夫は、積極奇異/尊大型アスペルガー(未診断)です。

まず、とにかく話が長い。その場にいる人が全く興味を示していない話でも、もちろん空気は読まず(読めず?)自分の興味のあることを延々と話し続けます。こちらに相槌も共感の隙も与えず、多くの人は「まるでレクチャーされてるみたい」と言い、実際夫も、子供の頃からよく「先生に向いてるんじゃない?」などと言われてきたよう。

私は馬鹿、もしくは典型的ADHDなので、最初は、「なんて物知りな人なんだろ〜!頭いいな!」と思って興味深く聞いていましたが(ちなみにピロートークも同様に長いレクチャー、哲学の話だったり、コンピューティングの話だったり、笑)、まぁ普通よりの人間なのでそのうち聞くのにも疲れてきて、特に出産後は、子育てに忙しく、彼の話は右から左へスルーしてました。

かなり初期の頃から、話を聞いてるとあくびが止まらなくなってしまい「僕が話してると、すぐあくびするよね」と指摘されてしまったりもしてました。

彼の長ったらしい、自分の興味のある話は、ほぼほぼ全員に同じ内容の話をします。「普通」は、会話というものは、相手によって話の内容を変えたり、臨機応変に機転を利かせ相手の乗ってきそうな話を振るものですが、彼の場合は毎回一定、自分の興味のある話。なので、私は同じ話や質問を一体何回聞いたことでしょう。また、興味関心には、ブームがあって、そのときハマっているものに話が及ぶこともあります。もちろん長いです。

興味のある話を延々とする以外に多いのは、自慢話。自分がどれだけ仕事で業績を上げているか、どんな会社で働いているか(聞いてねーわ)どんなところへ旅行へ行ったか(基本的に数)、毎回人に偉そうに自慢をします。最初は可愛いもんだと聞いていましたが、もちろん途中から妻として恥ずかしく、疲れてきます。自慢はほぼほぼ自分のこと。普通の親にあるように、子供自慢や家族自慢はほとんどすることはありません。

それから、私は、全く心配されたことがありません。夜遊びに出かけても、「遅くなるなよ」の一言もないし、付き合ってる時代も普通の彼氏なら車で迎えにきてくれるところを、私が頼んでから初めてきてくれます。馬鹿な私は、長年、自由にさせてくれる優しい夫だと勘違いしていました。病気になっても、熱が出ても、「具合が悪いのだからほって置いた方が良いだろう」という思考回路なのか、「大丈夫?お水でも持ってこようか?」「何か食べる?」なんて枕元にきてくれた試しがありません。長年、謎の違和感をずっと抱えながらも、気づかなかった私も相当鈍感です。

最初に私が、あれおかしいな!?と気づいたのは、私が足の指を骨折した時でした。足の指とはいえ、親指で、ものすごくジンジンして痛かったのですが、彼の態度は通常とあまり変わることはなく、私は普段通り普通に家事をしていました。「ねえ、何かデリバリーでも取らない?」などと言っても、トンチンカンなデリバリーとかの答えが返ってきて、そうじゃない…と私はイライラ。文句を言いながらも普段通り家事をする私。。。

そこで、全員が夫との共通の友人であるライングループで、「骨折したのに心配されない」という愚痴を吐いてみたのです。すると、「前から気になっていたのだけど、あなたの夫も、多分アスペルガーカサンドラ症候群って聞いたことある?あなたはそれになってる。」と指摘されました。彼女の元旦那さんが、まさにアスペで離婚経験者でした。ライングループのみんなは口々に「私もあなたの夫アスペだと思う!」と。”アスペルガーってなんか特殊で賢い人の病気”という先入観があり、うちには関係ないと思っていた私。早速一冊本を読んでみると、そこには、私たち夫婦の出会いから今に至るまでがまるで写してあるように書いてあったのでした。。。

ちなみに、夫がアスペルガーと気づくまで12年かかりました。何故、そんなに時間がかかったのかは、私たちの特異な歴史や関係性にもよるのですが、それはまた別の機会に。

私の心の底をまとめる作業

最近受けたカウンセリングで、気持ちを整理するテクニックを提案していただきました。

「夫と一緒に生きる未来を思う時、私の心は何を感じるのか?」書き出してみようと思います。

一緒に生きる未来を考えたときの気持ち

期待、希望。努力をできる嬉しさ。彼と一緒にいることは辛いかも知れないけど、しっかりお互いのルールを定めたらうまくやっていける可能性があるのかも知れないと思う。もう一度、家族3人で、暖かい家庭を築きあげていきたいという気持ちが強い。前向きで明るい気持ち。私も自分自身の問題に向き合うことで、お互いの問題に気づくことができれば、より良くなっていくのではないかというポジティブな気持ちがある。

プラス面

子育てをしていくにおいて、一緒にいると子供にとって父と母が揃っていることは良いことだと思うし、私はそう思っているので、安心感がある。私は彼のことがまだ好きな気持ちがあるので、一緒にいてくれることで、少しでも嬉しい気持ちがある。私は、私がわの問題を修正していく目標において、夫がいてくれることでそれに対するやる気や継続する気持ちを保てるだろう。夫は、彼の好きな子供と毎日会えることが嬉しいだろうし、私は彼が嬉しいと思ってくれることを喜びと感じることができる。

マイナス面

相手の私に対する気持ちは、おそらく今とは変わらないだろう。相手の私を怖いと思う気持ちや、一緒に暮らしたくない気持ちは、今後変わることがないのかも知れない。変わることがあっても時間がかかるだろう。変わって欲しいという希望は私にはあるが、人の気持ちを私が変えることはできない。私には、愛されたいのに、愛されないという満たされなさ、寂しさ、辛さが残ったまま生活を続けることになるだろう。今まで通り、うまくいかないことや、納得のいかないこと、不思議なことが日々繰り返される可能性があるだろう。また、子供がそういう両親をみて育つことで、「家庭とはこういうもの」という刷り込みがなされてしまうことに、不安を覚える。

 

別々に生きる未来を考えたときの気持ち

寂しい。変化に対する恐怖、恐れ。新しい生活に対する不安。今までいろんなことを一緒にしてきた家族と離れ離れになるのはとても辛いし、寂しさがまず襲ってくる。自分がしてきてしまったことで、別れを選択せざるをえなかったという自責の念が残ったまま生きていかなくてはならないだろう。反面、今まで一緒に暮らしてきたことで、問題だった事柄が取り除かれて心の安定が訪れるのではないかという期待もある。

プラス面

相手との関係をリセットし、諦めがつくことで、自分自身の生活や将来に目を向けることができるかも知れない。相手が成し遂げたいこだわり「離婚」を受け入れることで、相手の気持ちが落ち着き、今までよりも良い関係を築いていくチャンスが訪れるかもしれない。依存的なものから逃れて「自分」を取り戻すことができるかも知れない。相手がどう思うか?などの不安に押し潰されることなく、子供にも、今までよりもより、きちんと向き合うことができる可能性がある。

マイナス面

子供が毎日、父親に会えなくなってしまう。夫と助け合う生活がないことで、生活が困窮したり、支え合う(もし実際に精神的な支えになっていなくても)相手がいないことで辛い思いをしたり、寂しくなってしまうことがあるだろう。家族は一緒にいたい、という思いが果たされず、後悔に満ちた生活になってしまうかも知れない。夫と子供が面会している時などに、私の気持ちが整理できないことも多いかも知れない。結婚生活を持続できなかったという、後悔の念にさいなまされて毎日過ぎて行ってしまうかもしれない。

これで整理できているのかな。今まで受けたカウンセリングや、友人や家族への相談などから得た気持ちなどで自分の気持ちをちゃんと整理できていないような気もします…

 

続けてみようと思います。

 

裁判外紛争解決手続きについて知る

夫が出ていってから、2週間が経ちました。相手の所在はわからず、それ以来、生活費は支払われていません。

相手は離婚に対するこだわりが強く、すぐにでも離婚をしようと迫ってきており、離婚についての話以外は無視されている状態です。要するに、お互いの意思の疎通がうまく取れません。アスペルガーとの離婚は、話が通じない分、難しいと言われています。

 

私自身は、本来なら、子供もいるので、離婚せずやり直したいと思っています。

 

しかし、もしこのまま相手との平行線が続くなら…

 

私に今できることは、

  1. 離婚を受け入れる。
  2. 婚姻費用分担請求の調停を申し立てる。
  3. 円満調停を申し立てる。
  4. 何もしないで、平行線な相手との話し合いを進める。
  5. 離婚カウンセラー的なものでお互いの心のズレを解決する。

1については、相手はとにかく離婚がしたいけれど、こちらからすると、親権や夫の持ち家のこと、財産分与や子供の面会の取り決めについてなど、山ほど問題があり、一つ一つ解決して納得してからではないとなかなか進まず、非常に困難。離婚の線で行こう、と進めてみても途中で行き詰まってしまいます。

 

2については、アスペ傾向のある夫を余計刺激してしまうのではないかとの不安があり、いまいち踏み出せず、自分の婚姻前からある数少ない貯金で建て替えて、家計簿のようなものをつけてあとで請求する予定です。

 

4は続けてはいますが、何度話し合ってもなかなか進まず難しい状態。

 

5は多分、私が一番したいこと。私が発見した、今までの2人のズレを、俯瞰的にお互いに理解してからでないと納得して、離婚を進めることができません。

 

そして3。円満調停を申し立てることで、裁判ではないながらも裁判所での話し合いを持ち出すことで、より事態をややこしくしてしまうのではないかと、いまいち踏み切れずにいるところに、今日、ADRAlternative Dispute Resolution)「裁判外紛争解決手続」というものがあることを知りました。これは、夫婦問題、離婚問題などにも使えるようです。

 

紛争解決センターというところに電話してみると、斡旋人=弁護士さんが間に立って、話し合いの場をもうけてくれるのだそうです。単なる話し合いとはいえ、家庭裁判所で行われるが故に圧力を感じる調停とはまた違い、少しマイルドなイメージが。

  • 申立書申請に1万円ちょっとかかる(返金不可能)。
  • 根拠となる証拠などを集めなければならない。
  • まずは斡旋人を決め、申し立てた人側と話し合い。
  • それらの書類を作成し、話し合いに出てきてくれるよう、相手がたの住所に郵送。=相手の居処を知っている必要がある。

などで、お互いに一つの件について話し合う姿勢がないと難しいことがわかりました。強制力がないため、相手がもし出てきてくれない場合に、紛争解決の話し合い自体が行われず、申請のお金と努力が無駄になってしまうからということです。

 

私の場合は、相手がたが外国人なので、心理士などを含めた修復も、離婚についても問題が山積みです。

 

夫はアスペルガー!?妻はADHD/愛着障害!?

夫がアスペルガー!?

長年の違和感の理由、気付いた時には遅かった。相手の気持ちは離れていました。相手がまさかアスペルガーということに気づかず、私のイライラはつのり、相手の不可解なところを指摘したり、できないことに対していちいち反応したりしていたからです。

さらには、アスペルガーの人の気持ちをわからず、「あなたアスペルガーって知ってる?長年の不幸せな気持ちはきっとそれが原因だった」と夫婦関係の改善のために良かれと、やっと光が見えてきた、と一方的に指摘してしまったことから、どんどん関係は悪化していきました。

日々のぶつかり合い、相手の謎の行動、それに反応してしまう私のやり方=アスペ傾向のある人に、不安から来る感情をぶつけてしまう。自分の夫に対する、処理しきれない両価的な思い。

「もう離婚だ!」

 

と言われてから、半年間、なんとか立て直そうと頑張ってきたけど、結果、お互いのズレが深まるばかり、お互いにとって正解ではないやり方の繰り返しで、ついに夫は出ていってしまいました。

その間、私は、積極奇異型/ 尊大型アスペルガーの人と一緒になりがちな人(私は典型的なパターン)のことを学んだり、私自身に向き合ってみたり、私の悪いところを検証したり、心の奥底の問題に気づき、直面して解決しようとしたり、離婚について調べたり…相手とも毎日様々な事件があった。

 

毎日いろんなことがあるので、過去を振り返ったりもしながら、今の気持ち、気づきや、調べていることなどを残しておこうと思います。