夫のアスペなところ③感覚過敏と鈍麻について

 

 

この記事みて思い出しました。夫はほとんど「酔っぱらう」という行為をしません。なぜなら、彼の中で「酔っぱらうことは悪いこと」善悪主義なので、悪に値する、恥ずべきこと。しかしそんな夫が、コロナ禍になってから、離婚騒ぎになってから、一度だけ泥酔したことがありました。

 

その時、「マスクを付けたくないんだ、マスクを付けたくないんだ」と泣きながら何度も言っていた。それは感覚過敏からくるものと思われます。

 

それ以外にも夫には、光過敏があります。ほっといたら、雨戸を締め切った真っ暗な部屋で、一日中パソコンやゲームをしている。発達障害の人の間では、不安が強い時に、症状が強く出ることはよく知られていますが、まさに不安が強い時、普段通り夕食をとっている時に「光が眩しい」と言ってキャップをかぶってご飯を食べていた姿を思い出します…

 

音にも過敏があり、ハイピッチな音は苦手。耳を塞ぎます。ヘッドホンにも強いこだわりがあり、10個くらいのヘッドホンを使い分けています。もちろんノイズキャンセリング、逆にノイズを省かないヘッドホンも使っています。換気扇の音が苦手で、私が料理をする時にいつも付けますが、料理が終わった途端に消しにきます。

 

特定の食感が苦手であり、えのきだけなどはそもそも噛めません。小松菜など筋があるものなども、顔を斜めにし、しかめっ面をして無理して食べるので、もう与えません。うまく噛めない時に、怖い顔をして頭を振り出すので、私にとってはトラウマ的な絵になっています。食事にも好き嫌いがとても多いです。パクチーや春菊、ゴボウやつくしなど、刺激というか癖のある野菜や食べ物は大好き。食事については、もしも私が料理を作らず、ほって置くなんてことがもしあれば(ないですが)毎日同じものを食べ続けます。それから、錠剤を飲むことができません。カプセルは開けて水に溶かして飲む。大きな錠剤はガリガリと噛まないと飲み込むことができません。

 

温度差には鈍麻なところがあり、真冬でも半袖で外に出ることがあり、逆に真夏でも長袖のジャケットをきていたりします。「ファッションの方が大事」とかアホなことを言っています。怪我をしても平気、本人も、他人もどちらも怪我をしても心配することはなく、痛みにも強いです。私が出産の時に、緊急帝王切開になったのですが、普通分娩の時から手術までずっと立ち合い、私の切腹シーンを顔色一つかえず見守っていました。そして、『俺はな、「お前は平気そうだから」と医者に見初められて手術室に入ったんだ』と偉そうに豪語していました。術後は

 

「君の内臓見たよ」

 

と平然ともうしておりました。

 

逆に感覚に対する鈍麻もあり、くすぐられてもくすぐったがることは全くありません。逆にスピード感のあるもの、普通の人が恐怖心を感じるようなことは大好き。スキーやスノボは全く恐怖心がなく大好き。インラインスケートなども大好き。自転車も、何度お願いしても暴走をやめようとはしません。もちろん、2人でサイクリングなどしようものなら、後ろは振り向かずどんどん先を行きます。アスペあるある。

  

感覚過敏、鈍麻とは少し違いますが、アスペルガーの人は共感性がないため、あくびがうつらないと言われています。うちの夫に限っては、私のあくびがうつっているところは見たことがないどころか、12年も一緒にいましたが、

 

あくび自体をしているところを見たことがありません。

 

一緒にいると困ることばかりですが、観察対象としては興味深いアスペルガーです。