結婚するときに必ず見ないといけないこと

誰かと一生を共にしていこうとするとき、大事なことっていっぱいあります。

 

でも、若かったり、恋愛に夢中になって見えてなかったりする。そんなときに落ち着いて、結婚相手を選定できる人なんて、全くいないか、いてもほんの一握りしかいないはず。

 

結婚を失敗しそうなギリギリのところにいる私が今振り返って思うことで、一番大切なことの一つ。それは

 

相手の親をみること。

もっと言えば、相手の両親の関係をみること。

ついでに、自分の両親の関係性も見直しておくと、より効果的。

 

うちの夫の父親は、結婚と離婚を繰り返し、1人目の結婚相手との間に生まれた夫の他に、2人子供がいます。2人目の子供は、おそらく認知もされていません。父親に会ったことも多分ない。3人目の子供は娘で、夫と14歳の差があります。3人目の娘を持った妻とは、15~20年は連れ添ったのかな。私が夫と出会った頃は、夫の父親はその奥さんと家庭を持っていました。そして、その奥さんの全夫との連れ子の男の子と家族4人で暮らしていました。夫は、基本的には、血の繋がった母親と暮らしていたので、そこの4人とは時々一緒に住んでいた、という感じかな。家は大きかったので、その家には夫の部屋もありました。

 

夫は、その男の子の連れ子とは、仲は良いものの、「兄弟」と呼ぶことはいまだかつてなく、「友達」という呼び方をしています。今でも不安定で、いわゆるプロフェッショナルな職につくことはなく、長年連れ添っているしっかりものの医者のお嫁さんに囲われるような形で暮らしている彼を、夫はいつも卑下しています。底辺の仕事をしていると馬鹿にするような言い方をします。夫はいつも、そうやって社会的に低い立場にいざるをえない人たちを上から目線で話します。

 

彼の母親である、夫の父親の4、5番目くらいの相手は、私から見ても、暖かく、母性の塊のような大きな心の持ち主です。夫の父親の配偶者とは、何人となく会ってきましたが、その中でも私は彼女が一番分かり合えて、信頼できると思える人。けれど、報われない人生を生きてきて、心の不安定な人でもあったかな。心が不安定だからこそ、報われない人生を生きるのかな。どちらなのか正確には分かりませんが。

 

夫の父親は、それぞれ違う女性との間に、子供を3人持った後も、次から次へと女性を渡り歩いています。今一緒にいる相手は、十何人目なんだろう?そのくらいです。ここ5年くらいは彼女と落ち着いているのかな。その相手は、さっきの、暖かく母性の塊のような女性と家庭を持っていたときの家で働いていた「家政婦」さん。夫の父親も、「俺様度」の非常に強い、しかしストレスの溜まりやすい弱いところもある人間ですが、結局身の回りのことがちゃんとできないのかな。一応経済的には成功かつ安定している人ではありますが、突発的なことを数多くやらかします。ネタには困らない人間。そんな彼が、身の回りの世話をしっかりしてくれ、「俺様度」もご主人様として、しっかり下に立って保ってくれる家政婦さんと60代を過ごしているとは、冗談のような本当の話です。

 

ちなみに、夫の母親は、お金にがめつい、夫よりも度合いのよっぽど強いアスペルガーな人。経済的には大成功していますが、性格的にはかなり難あり。誰がどう見ても、「超キョーレツ」な人材です。見栄が強く、自分の話を延々とします。ものとお金への執着がものすごく、「棺桶に札束を詰め込んで死ぬ」と親戚中で言われています。私の娘でもある、たった1人の孫の世話を「見ていて」と頼むと、「本当に見ているだけ」で本人は雑誌を読んでいるような人です。孫は可愛い可愛い、とプレゼントをたくさんくれたりしますが、孫目線で物事をみることはできず、「孫を見ている可愛いあたし」があくまでも中心にあります。血も涙もないような人。涙はよく流すけど、いつも「可哀想なあたし」について流す涙。

 

夫と一生一緒にいることを決めた12年前。当時の私には、まさかこんなに真面目でピュアで真っ直ぐな夫が、自分だけを守り、生活費も払わず子供を捨てて家を出ていくなど、想像もつきませんでしたが、今思えば、悪化してからの夫は、彼の両親にそっくりです。「親が離婚しているから絶対にしたくない」と言っていた夫は、今まさに彼の両親がしてきたことと同じことをしています。

 

誰かと一生を共にしよう、とするとき。

 

こんなことを言ってはただの偏見かもしれませんが、もしあなたが離婚は絶対にしたくないなら、彼や彼女の親が離婚していない人を選ぶこと。一生を幸せに暮らしたいなら、相手の親を見て、山あり谷ありの難しい結婚生活を、支え合って生きている関係性のある親の元に生まれてきた相手を選ぶこと。月日が経つうちに、「絶対にああはなりたくない」と思っている親でさえも、必ず似てきます。どんなに「愛している」とそのときに思っても、相手の親をしっかり見てください。必ず、同じようになる未来が待ってるから。自分を傷つけないでください。

 

自分ですら、自分の親の嫌なところに似てくるから。